解説 |
幼虫の食草に含まれる毒物質を体内に蓄積している。派手な模様は警戒色で,自分が毒だというアピール。荒地や草刈りされている田畑の畦,河川の堤防などに多く,蛹は“お菊虫”と呼ばれる。後ろ手に縛られた女性の姿に見えるという連想から,播州皿屋敷(=番町皿屋敷)の悲劇のヒロインお菊さんの名がついた。お菊さんの時代から約300年後の1795年,姫路城下に大発生したとも伝えられ,姫路市の市のチョウになっている。緩やかに飛んで花を訪れる。地理的な分化が著しく,日本産は,本土,屋久島,奄美・沖縄,宮古,八重山の5つの亜種に分けられている。科学園記録種。 |
分布 | 本州,四国,九州,南西諸島 |
年間の発生回数 | 多化 |
食草等 | ウマノスズクサ・オオバウマノスズクサなどのウマノスズクサ科 |
成虫の出現時期 | 4-9月 |
越冬態 | 蛹 |