解説 |
従来キチョウと呼ばれていた種には,本州から南西諸島まで分布する種と,日本では南西諸島だけに分布する種の2種が含まれていたことが最近わかった。両種は分布だけでなく,食草の好みなどの生態も異なる。季節変異が著しく,夏型では前翅表の黒い縁どりが幅広いが,晩秋に出現するものでは縁どりがなくなる。裏面の褐色の斑紋の出方も季節によって変わる。夏型の雄は,色紙を切り抜いたような鮮やかな黄色。夏型でも秋型でも,雌の方が色が薄い。湿地で吸水したり,動物の糞などから吸汁したりする性質も強い。真冬でも暖かい日には,成虫が飛ぶのを見ることがある。科学園記録種。 |
分布 | 本州,四国,九州,南西諸島 |
年間の発生回数 | 多化 |
食草等 | ネムノキ・ハギ類などのマメ科 |
成虫の出現時期 | 6-11月・越冬後3-4月 |
越冬態 | 成虫 |