解説 |
オオムラサキよりも適応できる環境の範囲が広く,より狭い林や,神社に1本だけあるような孤立したエノキで発生していることもある。春型は夏型よりも,白い部分が目立つ傾向がある。エノキの根元の落ち葉にしがみついて冬を越すナメクジのような形の幼虫を探すのは,虫と出会う機会が減る季節の楽しみだ。木の下にしゃがみこんで,嬉しそうに落ち葉を一枚一枚めくっている人の姿は,理由を知らなければ近づきがたいものかもしれない。でも,冷ややかな視線にひるまずに,幼虫をよく観察してみよう。越冬幼虫の背中にはオオムラサキでは4対,ゴマダラチョウでは3対の突起があり,またゴマダラチョウの方が一回り大きい。科学園記録種。 |
分布 | 北海道,本州,四国,九州 |
年間の発生回数 | 2化 |
食草等 | エノキ |
成虫の出現時期 | 5-6月,8月 |
越冬態 | 幼虫 |